研究職から転職で大幅キャリアチェンジした人の話

ほぼ完全に自分用のボヤき記録です。

外資コンサルとか、そういうキャリアの無理ゲー感

「自分の将来不安だなー」と漠然の感じている人は多いかと思います。終身雇用は終わったとか、リスキリングが必要とか。

 

こんなことが相まってか、若者の間で「コンサル」を目指す人が多いですよね。東大生とかはこぞってマッキンゼーとかBCGとか、かなり人気になってます。

 

書店に行っても、外資系コンサルやら投資銀行の方が書いた本が並んでいて、結構売れているようです。

 

そういうことで、「俺も外資コンサルで一旗あげるぜ!」と思ってる方は多いのではないでしょうか。そして、俺ならやれる!期待に胸を膨らませるわけです。

 

外資コンサルを卒業した後はどうでしょうか?マッキンゼーマフィア(マッキンゼー卒業生たち)と呼ばれる人たちは世界中のトップ事業会社の幹部として活躍していたりベンチャー企業を立ち上げたり、と、華々しく活躍されています。

 

こんなのを聞くと、俺もそんなキラキラしたキャリアを歩みたい。と思ってしまうのも無理はないでしょう。特に難関大学出身者で、それなりに野心のある人なら、日系企業で他大学と同じスタートラインでキャリアをスタートさせるなんてうんざりするように思います。なぜなら、一生懸命努力してきたにもかかわらず、チャラチャラ遊んできた学生といきなり同列になるのですから。

 

さらに言うと、そういったチャラチャラ遊んできた学生で肝臓が強ければ、酒好きの上司に気に入られ出世が早かったりするのです。さすがに、今はそんな時代ではなくなってきていますが、つい一昔前までそのような風習があった会社はたくさん存在します。社員が、「うちは酒が強くないと出世できない。」とか、さも自慢げに話すことすらあったわけです。こういう風習が日本企業をここまで劣化させた一因であるようにすら感じることがあります。

 

このような日本企業に嫌気がさして、トップ外資系企業を目指す人が増えてきているわけですし、外資系コンサルのようなスーパーキャリアを参考に、自分のキャリアを組み立てているひともいるわけです。

 

ただ、よく考えてほしいのは、そういったプロフェッショナルファームというのは「プロ」の世界であるということです。仕事している人はみなプロ意識はあるかとは思い_ますが、ここでいうプロは次元が違っており、いわゆるメジャーリーグの世界に近いといってよいでしょう。

 

トップコンサルティングファームでいうと、要するに「あなた、東京大学理科三類に入る努力ができますか?」という感じです。ビジネスの世界になると、明確な尺度がないため、どうも自己有能感に浸りなんでもできるように感じてしまうことが多いのですが、基本能力としてはそれぐらいが必要だということです。

 

そして、その集団の中で24時間、365日ぶっ続けで働くことができますか?

ということなのです。

 

私は全く学歴にこだわっているわけではないのですが、多くの人が経験してきた受験勉強という共通認識の尺度で表現しています。

 

私の昔の感覚からすると、東大に行くやつは一味違うと思いました。根本的に頭の出来が違うんじゃないかと感じました。一生懸命勉強して東大に行く人もいれば、そうでもなく比較的楽に合格してしまう人もいます。トップの外資コンサルの基本能力は後者に近いものがあるわけです(もちろん、全員とは言いませんが。)

 

そんな基本能力を有する人で、かつ、尋常じゃない向上心を持ち続け、24時間働き続けられる体力を有する人。これがトップ外資企業のレベルです。(以前、MITでMBAを取られた方ですら、某トップコンサルティングファームでついていけなかった、、、との話を聞きました。MITのMBAというだけでとんでもないエリートですが、、、)

 

こんなある意味ムリゲー的働き方は、世の中のほとんどのハイキャリアの方々にとっても実は参考になるようなものではないでしょう。

 

ということで、それなりにハイキャリアだけど、現実的なキャリアを目指している方々にとって、なんらかの有益な情報を提供したいと考えています。